最終チェックポイント
/// 傍受記録 — 作戦指令室 ///
日付: [編集済]
セクター: 中央ヨーロッパ / プラハ
優先度: ALPHA
記録1: 識別
分析官: 長官、二つのセクターで同時に動きがあります。
分析官: プラハ — 対象が未知の人物と接触。ローマ — 同一のシグネチャー、ただし対象は移動中。
部長: プラハを映せ。
[画面: 旧市街のカフェ。テーブルに座る女性。カメラに背を向けている。]
部長: 拡大。
[間。女性が顔を向ける。横顔。]
部長: ……なんてこった。
分析官: 長官?
部長: エマージェンスだ。リザ・エマージェンス。
分析官: 一緒にいるのは誰だ?
[カメラが移動。向かいの男性。レザージャケット。周囲を警戒中。]
部長: これは……ボーンだ。
記録2: 音声解析
[品質: 低。音源: 指向性マイク。距離: 約40m]
— 君は俺を覚えていない。でも、俺は君だとわかった。
— どうやって?
— 近づいた時、君はペンを取った。書くためじゃなかった。
[間。4秒。]
— 私……気づかなかった。
— 誰も気づかない。同じことをする者以外は。
[雑音。カップの音。不明瞭 約10秒。]
— これは君のものだ。セーフハウスで見つけた。ベルリンで。
— それには何が?
— わからない。でもラベルには君の筆跡がある。
[間。7秒。]
— LAST_CHECKPOINT……
— 君は自分のために書いたんだ。その後で。
— 覚えていない。
— なら、それが効いているってことだ。
記録3: 接触の終了
— 君は病気じゃない。ただ忘れているだけだ。俺と同じように。
— それで、どうしてるの?
— 全部記録している。毎回。記憶に頼らない。
— それでうまくいってる?
— 未来の君が過去の自分に書き送る。それが生き残る唯一の方法なこともある。
[男性が立ち上がる。テーブルに金を置く。]
— 手は頭が忘れたことを覚えている。それを忘れるな。
[去る。女性は手の中のUSBメモリを見つめる。]
/// 記録終了 ///
対象ステータス:
• EMERGENCE — 旧市街広場の群衆に紛れてロスト
• BOURNE — 未発見
推奨: 監視継続。接触は行わない。
「未来の君が過去の自分に書き送る。」

第一部 全三部。作戦AUTONOM。